中国A市の事例 唯物論と都市伝説
星海社新書

中国A市の事例 唯物論と都市伝説

著者:大塚英志/浅野龍哉

知られざる「中国の怪談」から見える都市の実像、政治の虚像

「imageが出る」――中国のある大学ゼミの一幕。教壇に立った著者たちが投げかけた「皆さんの知っている都市伝説を一人一人、日本語で話して下さい」という問いに、ある学生はこのように答えた。「幽霊」を極端に婉曲しようと発されたその英単語には「唯物論の国家」における都市伝説事情がこの上なく表現されている。本書は、都市伝説を地図にプロットする前田愛の手法や、柳田國男や宮田登をはじめとする民俗学の世間話研究を援用し、物語る人々を統治し、物語で人々を統治しようとする政治と、「怖い話」のなかに市井の肉声を探る類例のない中国都市文化論である。浅野龍哉による「まんがで読むA市都市伝説」と都市伝説集を収録!

*著者プロフィール

大塚英志 まんが原作者・批評家

1958年東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。星海社新書の自著の中で本書の読者にお勧めは『シン・モノガタリ・ショウヒ・ロン 歴史・陰謀・労働・疎外』『文学国語入門』。近著に『「物語消費論」集成 1989‐2021』(ZEN大学出版会)『「学問」の本筋――柳田國男と双極の民俗学』(筑摩書房)など。

浅野龍哉 まんが家

ZEN大学客員講師。2015年、北京外国語大学日本語学科に外国人教員として赴任、日本文化の一環として、まんがの描き方を教える。その後、北京鮮漫文化創意有限公司に所属し『魔教改造大作戦』(BILIBILI COMICS)等の絵コンテ・演出を担当。中国伝媒大学で夏期集中講義の講師を務める。現在は日本に帰国、『ゾンビ姫に抱っこ!』(KADOKAWA)を連載中。元国際日本文化研究センター海外連携研究員。著書に『まんがでわかるまんがの描き方 まんがのネームは字コンテからつくれ編』(KADOKAWA)等がある。

著者大塚英志/浅野龍哉
定価1,500円(税別)
ISBN978-4-06-545181-6
発売日2026.08.19(発売日はお住まいの地域によって異なります。)
サイズ新書判

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